ミニ博山炉(香炉)
内容:銅製香炉・檀香線香・箱
手のひらサイズの仙境。
お茶の時間や読書のひとときに。日常の片隅に、ちいさな蓬莱山でお香をを。文人ムード高まるお品です。
使い方:
渦巻き香や小さなコーン香を少量入れて、山霧のような煙をお楽しみください。
博山炉紹介:
博山炉は、前漢〜後漢にかけて盛んに作られた、山のかたちをした青銅製の香炉です。脚の上に山形の蓋がのり、その山肌には峰や谷、洞窟、そこを行き交う仙人や瑞獣が細かく鋳出されています。「博山」とは道教の伝説に登場する仙境・蓬莱山のことで、海の彼方に浮かぶ不老長生の島を象徴します。濃い雲と霧に包まれ、瑞獣たちが山を守る。そのイメージを一つの香炉の中に閉じ込めたものが博山炉なのです。
香を焚くと、内部から立ちのぼる煙が透かし彫りの間を抜け、山を取り巻く霧や雲のようにゆらゆらと漂います。漢代の人びとは、この香煙を仙境の「気」と重ね合わせ、博山炉そのものを小さな仙山、あるいは宇宙の縮図として見ていました。宮廷や貴族の邸宅では、沈材や枝葉などを焚いて香りを楽しむと同時に、邪気を祓い、仙界との媒介となる器として尊ばれました。また、多くの博山炉が墓から出土していることから、来世での安寧や不老長生を願う副葬品としても重要な役割を担っていたことがわかります。
中国香文化の大きな流れの中で見れば、博山炉は「香りで空間を変容させる行為」と「仙境・山水の世界観」とを結びつけた、非常に象徴的な存在だと言えます。後世になると香炉の形はよりシンプルになり、文人の書斎をはじめ暮らしの必需品として展開していきますが、香煙を雲や霧に見立て、香炉を小宇宙として味わう感覚の源流には、この漢代の博山炉が息づいています。現代の香好きにとって博山炉は、香と山水思想のルーツを体現する「ミニチュア宇宙」として、今もなお特別な存在感を放ち続けているのです。
寸法:
直径50mm
ふた高さ50mm
全体高さ100mm
ご注意
ご使用の際は、必ず耐熱性のマットまたは香灰を敷いてお使いください。
そばを離れるときは必ず火を消してください。
仕上がりには個体差があります。小さな色ムラや風合いの違いは、それぞれの“山の個性”としてお楽しみください